すでにご存知のことも多いと思いますが、突発性難聴について書きます。

突発性難聴とは、突然片耳が聞こえづらくなる内耳性の感音性難聴が発症する難治性の疾患です。

なんとなく聞こえが悪くなる感じがする軽症例や全く聞こえないという重症例まで症状はさまざまです。耳鳴りや耳閉感を伴うものが多く、約半分の方は発症の瞬間に強いめまいを感じるといわれています。

突発性難聴は、発症一か月までの治療で回復が決まるという考えがあるくらい初期の処置が重要です。

原因は、病気が認知され半世紀たったにもかかわらず、いまだに不明とされています。

一般的には原因も不明で、完全な治療法もない突発性難聴ですが、こちらのサイトでは、当院が突発性難聴をどのように考え施術していくのかを解説します。

一般的に原因は明らかになっていなくこれまでの研究では内耳への何らかのウイルス感染や
内耳の血栓などによる循環障害や日常生活のストレスなどが関与していると考えられていますが、 当院では、突発性難聴の原因を内耳の内リンパ液と脳脊髄液の流れが悪くなること で起きる内耳の機能障害と考えています。

※３大体液（血液、リンパ液、脳脊髄液）

脳脊髄液の還流が悪くなると、内リンパ液の流れも悪くなり 有毛細胞（音や加速度、平衡感覚などを電気信号に変える細胞）に 必要な酸素や栄養が十分に行き届かなくなり その結果全体もしくは一部が機能不全に陥ります。

感音に必要な蝸牛管の有毛細胞に酸素や栄養を送る仕事を担っているのが内リンパ液であり、
背骨が硬くなると内リンパ液と繋がっている背骨を流れる脳脊髄液の還流が悪くなり
内耳の循環不良につながると考えています。

特に姿勢が悪く、首や肩、耳周りにある筋肉が緊張すると内耳へと通じる酸素や栄養のルートが閉ざされ、 その結果内耳が機能しなくなるのです。

突発性難聴の一般的な治療の流れをご説明します。

病院へ行き『突発性難聴』と診断を受けると病院ではステロイドとビタミン剤の治療が始まります。
入院または通院で点滴を10日ほど受けれられるのも一般的です。

重症例になると高圧酸素療法や星状神経節ブロックなどの追加治療が検討されることがあります。

病院での初期処置は非常に重要なことですので、まずは病院でしっかりと医師の診察、検査を受けて「早期診断」「早期治療」が理想の流れです。

一方で、当院にご来院いただくケースは、病院での治療が遅れてしまい効果がなかなか感じられず困っている方や 病院での早期治療はうまくいき聴力がある程度回復したが耳閉感やめまい、耳鳴りなどの症状が残り悩んでいる方です。

突発性難聴は、内耳全体の循環不良に問題があり起こることは先ほど書きましたが、有毛細胞が生きていれば内耳の循環を 上げることで聴力の回復、めまい、耳鳴りなどにも回復が促せると考えています。

治療の考え方として大切なのは、循環の悪い部分に効果を集中させることです。

多くの突発性難聴においてカイロプラクティックは効果的に働くと考えています、他の治療では得ることができない脳脊髄液還流改善効果が期待できるからです。

背骨の動きを活性することで、脳脊髄液の流れを改善し内耳へ送る必要な酸素や栄養のルートへの体液の循環を集中的に改善させることができます。

先にも述べたように、当院では突発性難聴の原因を内リンパ液の流れが極端に悪化した結果、内耳機能を低下させているものと考えています。

脳脊髄液循環改善はカイロプラクティックにおいて得意分野です。内耳の内リンパ液循環を悪化させている背骨の緊張に狙いを定め効率よく背骨を整え内リンパ液循環改善をすることができます。

また当院の行うカイロプラクティックは、多くの整体院で行うようなボキボキ骨を鳴らすような施術ではなく
触診や動作分析により調整する背骨を選びだしミリ単位で正確に背骨を揺らすことで内耳に関連する筋肉を緩めたり内リンパ液の循環を上げることが可能です。

カイロプラクティックは内耳機能に関わる体液循環をピンポイントで改善できる、突発性難聴にとって最も理想的なアプローチが可能な治療法と考えています。

一般的に原因不明とされ確立された治療法もなく、発症から時間が経つほど回復の見込みがなくなると言われていますが カイロプラクティックにおいてもやはり発症から治療開始の時間は回復への重要な条件となることは否めません。

発症から1ヶ月以内であれば、十分に回復の見込みはありますし1ヶ月を過ぎても3ヶ月以内であれば回復の可能性が残っているため、諦めることなく試す価値は十分にあります。
※有毛細胞が生きていれば、回復の可能性は、この期間の限りではありません。

重症な場合や通院を先延ばしにしてしまい治療開始が遅れるほど症状が固定されてしまいます。
突発性難聴の症状は一度進んでしまうとなかなか回復に至らず後遺症として残る場合も現実としてあります。

そのようなことにならないためにも早期に適切な治療を行うためにこれまでに多くの突発性難聴の患者さんと向き合ってきた当院にご相談下さい。